前回は口ぐせ理論について概要をお話ししました。

では、この「言葉」というものが口ぐせ理論の中でどう捉えられているか。

言葉が根本

聖書ヨハネの福音書に「はじめに言葉があった。言葉は神とともにあった。ことばは神であった」という言葉から始まっています。

 

言葉の誕生

その前に、生きとし生けるものの中で人類だけが持つ特殊な能力・・・「言葉」は人類の進化に伴い獲得した最高のツールです。その言葉をどうして獲得したのか。
およそ750万年前に人類の祖先が誕生し、進化と淘汰の歴史を繰り返しながら、環境への変化に対応してきました。
その大きな変化は「二足歩行」。直立二足歩行をするようになると喉の周辺や声帯に大きな変化をもたらしました。
次第に微妙な発音が可能になり、「初期言語」と呼べるものが誕生し、まず音声によるコミュニケーションが出来上がり、威嚇、呼び合い、合図などから始まったのです。

脳が進化した理由

やがて「単語」が誕生し、ある特定の内容をお互いに共有されるようになると、「言語コミュニケーション」と呼べるものがスタートした。感情や欲望を知らせたり、考えている事を伝えたりすることなど、言語による情報のやり取りがより複雑化していった。
この言語コミュニケーションを習得したことによって、脳も発達し続け、狩猟採取用の武器や道具の製作をすることが出来るようになり、手指を器用に動かす訓練にもなった。更に狩猟技術の高度化にもつながり、動物性タンパクを摂取したことも重なり、脳が爆発的に発達してきた。
こうして狩猟技術の高度化、道具の使用と製作技術の高度化は、言語能力が発達したために得られた能力である。
技術と言語が相互に作用しながら相乗効果を生み出すスパイラルが人類の進歩と発展にとって不可欠だったのだ。そうして長い年月をかけて今日の高度な言語体系が構築されたのである。

こうして言葉を獲得した人類は、更に身体の変化を獲得。
「発汗システム」
「オピオイド系ホルモンの分泌」。
これらは生き延びる上で必要な進化だった。この進化の記憶は遺伝子情報として私たちの細胞の中に組み込まれ、継承されています。
生き延びる力、目標を達成する力なども、遺伝子情報に組み込まれている。この情報を上手く取り出せば、頭で考えられることならどんなことでもいつか必ず実現する。この情報を上手く取り出す引き金となるのが意識。その意識をつくり、意識に最も強く影響を与えているのが言葉。
だから言葉を使うことによって、脳が反応し、体へ反応を起こさせ、行動させ、結果的に思った通りになっている。そのときのカラダは快の状態である。
快の状態になるには
いい言葉を使う、
自分の欲望、夢をイメージする、
それを言葉に出して完了形で言う、
周りに話す、
字に書く、
感謝するなどを実践する。
これらは全て言葉によって出来ているもの。

人間は「言葉が自分自身を作り上げている」といっても過言ではない。今いる自分は全て言葉がイメージ、欲望、思い込み、自己像を作り上げている。
言葉によってすべてが変わる。
言葉を大事に、言葉に感謝し、言葉を愛して、これからの人生を過ごしていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です